先月のアクセラと行く!西日本旅行で立ち寄った江田島の第1術科学校。
そこで出会った数々の歴史的資料を見学して味わった興奮に感化された私は、
地元にあるけど一度も行ったことのなかった「第2術科学校」に行ってみる事にしました。
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広島県江田島にある「第1術科学校」は定期的に見学会が開かれており、予約なしで見学することができます。
しかし、横須賀市にある「第2術科学校」は見学には事前予約が必要となっております。

海上自衛隊第2術科学校ホームページ参照

早速予約です。
さっそく電話をすると、元気のいい女性の声。
第一声が「お疲れ様です!」と言われ、ちょっと動揺。
身内扱いされてるみたいでちょっと嬉しいような恥ずかしいような。
そんなこんなで、見学予約の旨を伝えます。
予約は2週間前からで、申請書類を郵送してもらい、記入後返送。
家が近いんで、取りに行っても良いですか?と聞くと、入場手続きが恐ろしくメンドクサイとのこと。
なので、郵送してもらうことに。
物凄い近所なので、ちょっとおもしろい。

後日、申請書が届きました。
書類に必要事項を記入。
見学は、個人で1名だけでも大丈夫そうなので安心。
見学申請書と同封されていた送り状がとても立派でびっくり。
そして、やっぱり日本特有の書類大好き感が出てますね。
これは内部処理大変そうだなぁと思いながら記入。
記入後、返送しました。
すると翌日には電話があり、見学が受理されたという連絡がありました。
楽しみだ。

2週間後の見学当日。
見学開始時間は1330時。
歩いてすぐの所なので、便利です。
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「第2術科学校」へのアクセスは、JR田浦駅から歩いて約10分弱。
京急田浦からでも約10分。
駅が近いので、意外と便利です。
周りには最近できたファミリーマートがあります。
このファミマ、田浦で唯一のコンビニです。
それだけ田浦長浦というのは田舎なのです。
集合場所は正門なんですが、間違えて旧正門へ行っちゃったのは内緒。
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さっそく正門に到着。
本日はあいにくの曇りでしたが、雨が降らなくてよかった。
正門には制服姿の自衛官の方が立っておられました。
見学の旨を伝えると、どうやら案内してくれる人だったみたい。
よかった。
しかし、周りを見渡しても同じような見学者は見当たりません。
私の他に見学者はいないみたいです・・・。
うわー緊張する。
身分証確認&あいさつをして、早速中へ。
長い間近所に住んでますが、初めて入るのでワクワク。
入って正面に見える建物は、海上自衛隊潜水医学実験隊のものだそうです。
ここでは、自衛隊病院や潜水艦で勤務される方の教育を行っているとか。
正確にはここら辺は、第2術科学校の敷地ではないそうです。
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そして内部はこんな感じ。
非常に広々としています。
呉とはまた違った雰囲気がしますね。
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かまぼこ型の建物側から右側が「第2術科学校」です。
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手前に見えるのが厚生棟、奥の建物が教育棟だそうです。
そして、左奥には海上保安庁の船が停泊しておりました。
この術科学校の敷地は自衛隊と海保で共有している唯一の敷地だとか。
ほぇ~知りませんでした。
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歩いている途中に護衛艦「あけぼの」の錨が展示されていました。
江田島でもそうでしたが、自衛隊の敷地内には歴史的資料がゴロンと置いてありますね。
駆逐艦「曙」の名前を受け継いだ護衛艦。
駆逐艦「曙」といえば数奇な運命をたどった艦でもあります。
こうやって艦名が引き継がれていくのは良いですね。
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そして、資料館に到着。
立派な建物でドキドキします。
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中に入ると、こんなカーペットを発見。
かっこいい!
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最初に案内されたのがこの「南極の石」。
何十億年前の地表から構成されている石だそうです。
すげぇ・・・。
南極調査といったら、海上自衛隊ですね。
宗谷やしらせで有名です。
現在、南極から学術目的以外で物を持ち帰ることは禁止されているそうなので、この石は大変貴重だとか。
南極調査ででるゴミなどもすべて持ち帰るそうです。
凄腕のスナイパーみたいですね。
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次に説明を受けたのがペンギンです。
南極調査に同行している歴戦の兵です。
随分大きな人形だなと感じますが、実際のコウテイペンギンはこのぐらいの大きさがいるそうです。
・・・でかいですね。
説明してくれた方もこのペンギンと一緒に南極へ行ったそうです。
すごい。
ここで、自衛官の方が2名追加。
どうやら、部屋ごとに案内してくれる人が違う観たいです。
1(私)対3自衛官というかなり緊張する構図・・・。
正直かなりテンパってました。
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まず初めに「海軍期間術参考資料館」に案内されました。
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こちらには貴重な歴史的資料がたくさんあり感激。
すべて寄贈品だそうです。
みなさん、意外と取っておいてるんですねぇ。
普通の資料館とは比べ物にならない貴重な資料があふれています。
感激。
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山本五十六の肖像画と掛け軸がありました。
すごい達筆。
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旧海軍の階級章一覧です。
これ、レプリカではなく本物だそうです。
思わず見とれてしまいました。
かっこいいなぁ。
海軍のセンスって素敵。
ここで説明を受けて面白かったのが、海軍では「大佐」と「大尉」の読み方が「だいさ」「だいい」らしいです。
海軍だけは違うんですね。
また大将という階級は兵科しかありません。
銭湯指揮下に置いて兵科というのが圧倒的に偉いそうです。
うーん縦社会ですねぇ。
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こんな写真も展示してありました。
中央一番手前に写っているのは昭和天皇。
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旧海軍用燃料。
当時は滅茶苦茶高かったとか。
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当時は、結婚するのにも軍部の許可が必要だったらしいです。
みてください、このハンコの数。
今の日本でも変わりませんね~。
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本当に様々な資料があります。
当時のノートだったり、書類だったり。
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一番気になったのが山本五十六の短刀です。
こんなものが横須賀にあるとは・・・。
眼福、眼福。
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東郷平八郎の直筆「忍」。
また、東郷さんの肉声も聞けます。
佐世保で山本五十六の肉声が聞けましたが、東郷さんはこれまたレアですね。
昔の人の声を録音したものは、どれも声が高く聞こえます。
実際の声はどんな感じだったんですかね?そのまんまだったりして。
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当時の時間割表です。
本当に様々な学問を学びますね。
その中でも英語はびっちり叩き込まれるそうです。
私の一番苦手な科目だ・・・。
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当時の記録簿や学生のノートが展示されています。
とても綺麗な字ですねぇ。
また図などを手書きでこんなに綺麗に描けると恐れ入ります。
当時の人達すげぇ。
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戦艦大和の砲塔部の写真種がありました。
某ホテルの回転レストランに使われた技術なんですよね。
いまやロストテクノロジーです。
ほかにも教科書などもありましたが、時間がなくスルー。
次に案内されたのは第2術科学校展示室です。
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ここで担当の方が変わり、次の部屋「第2術科学校展示室」。
ここを説明してくださる方が、とても熱い方で力が入っていましたね。
ここでは、海上自衛隊の成り立ちが事細かに展示されています。
非常に分かりやすく展示されているので、お勧めです。
詳細はぜひ現地へ行って体感してみるといいでしょう。
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その中で気になった話は、海上自衛隊の前身である警備隊などは旧海軍出身者が99%だったそうです。
なので、海上自衛隊も旧海軍の血を色濃く受け継いでいます。
海軍出身者の戦後の活躍もなかなか素晴らしいものですね。
あまり表立って評価はされていませんが、ここに来ると実感できます。
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そんなこんなで設立するにあたって、港が必要ということで「田浦」という土地が選ばれます。
この術科学校の土地は「相模運輸倉庫」から譲り受けたものだそうです。
ここは思わず、唸ってしまいました。
JR田浦駅の裏手を見てもらうと分かるんですが「相模運輸倉庫」があるんです。
自衛隊の土地と混ざり合ってるような感じで倉庫があるので、何か繋がりがあるのかな?と思っていましたが、こんなに深い繋がりがあるとは思いませんでした。
なるほどねぇ~。
そうして、この田浦という辺鄙な土地に設立されたそうです。
歴史は奥深い。
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これが当時の田浦の様子。
今もそんなに大差ありません(笑
むしろ当時のほうが栄えているような気がします。
それにしても、自分が住んでいる土地の歴史を知るのは楽しいですね。
今も昔も艦がたくさんいたんですね。
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そして、海上自衛隊が設立。
初の国産護衛艦として誕生した「あけぼの」
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なんとその操舵輪も展示されています。
しかも持たせてくれました!
持った感想は、

「「重い!!」」

説明してくれた人曰く、軽すぎると眠くなってしまうそうです。
現在は電子操舵式になっているので全く感覚は違うとか。
たしか江田島の術科学校でゆき型の操舵室を再現している所がありましたが、あれは軽かったなぁ。
貴重な体験ができました。
一通りの説明が終了し、質問タイムへ。
色々質問を考えていましたが、おもしろい説明のおかげで吹っ飛んでしまいました・・・。
ただ会話の流れで、横須賀における海自の立場についての話になりました。
私は小さい頃から横須賀に住んでいましたが、学校では一切海自について学びませんでした。
大人たちが何も教えてくれない為、私自身、近所に何があるかも全く分からず・・・。
防備隊なんかで釣りをしたものです。
それとクレーンのところにいって遊んだり。
今思うと、とても歴史的な所で遊んでいました。
このような事実を大人になって初めて知りました。
そんな話をしていると海自の人が「昔は成人式に呼ばれなかった」と教えてくれました。
それだけ、軍や自衛隊というのは敬遠されていたんですね。
現在では、私の出身校もこの術科学校に見学に来てるみたいです。
横須賀市としても海自と友好的になり、観光などで海自の力を借りています。
これからはみんな仲良く過ごしてほしいものですね。
自衛隊あっての平和な日本が実現できていることを忘れてはいけません。
それと同時に、教育の恐ろしさというのを身に沁みましたね。
大人が自分の思惑で歴史を教えなければ、簡単に洗脳されてしまうものです。
恐ろしい・・・。

そんなこんなで、資料館見学終了。
結構話し込んでしまい、時間を大幅にオーバーしてしまいました・・・。
すみません、色々くだらない話に付き合ってもらってしまい・・・。
それでも、自衛官さん達は嫌な顔をせず付き合ってくれました。
本当に感謝です。
ありがとうございます、海上自衛隊!

すべての行程が終了したので、正門まで送ってもらいます。
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正門付近に変わったバス停を発見。
部隊間で定期バスでているんですね、便利そう。
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正門奥に木がうっそうと生い茂っている所があります。
そして、そこに続く曲がりくねった坂道。
あそこに何があるか聞いてみると、どうやら旧軍の水雷神社があったそうです。
現在でも社は残っているらしいですが、海自の所有地ではなく立ち入れないそう。
ほぉ~行ってみたいなぁ。
ちなみに左端に写っている灰色の建物は、関東自動車の本社があった建物です。
ここも自衛隊の所有地化と思っていますが、どうやら違う模様。
使用されていないそうです。
ここら辺の土地事情は複雑みたいですね。
関東自動車がいなくなってからは、自衛隊がその土地を全面的に使用してますがまだ所有していない土地もあるみたいです。

正門へ到着。
別れ間際に「オープンスクールもよろしくお願いします」と宣伝されました。
そうこの第2術科学校は申し込めば常時見学可能ですが、年に一度「オープンスクール」が開催されるんです。
正直、一般見学よりもこの「オープンスクール」のほうが自由に見学できるとか!
地元にいて全く知りませんでした!!
今年は11月に開催するそうです。(去年は9月に開催したそうです。→HP参照
少しでも興味がある方は、ぜひ行ってみましょう。
私は行きます。
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見学終わりにもう一度旧正門の方へ行ってみる事へ。
昔はこっちが正門だったんですけど、今は閉鎖されていますIMG_6657
帰り際に船越神社へ寄って行きました。
ここから例の水雷神社の方をみてみます。
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当たり前ですが、みえないですね。
この横須賀は、旧軍の基地があった名残で不自然な地形というのがたくさんあります。
写真のような急に崖が現れたり、不自然な形をした山とか。
軍施設を見えないように意図的にこのようにされているのが現在に残っているので意外と見晴らしが良くありません。
軍施設を建設するにあたっては、好都合だったんでしょうね。
これも横須賀らしいといったらそうなんですが。
元々が谷戸なので、呉に似てるようでちょっと違います。
こちらは山。トンネル、海というイメージですかね。
どこへ行くにもトンネルをくぐり、大体の住居は階段か坂道(急こう配)を通るという結構過酷な環境。
それでも、住んでみるとまぁ意外といい街かもしれません。
住めば都ですね。
それにしても、地元でこんな素晴らしい施設があったことに感謝です。
いってよかったぁ。